■第四話<ジャーナリスト> -1- 「もうお昼が近いよー?」 「・・・・・。」 ここは蘭子の部屋。時刻はAM10:00。 櫻子は、寝ている蘭子に話しかけているが、 ベッドから起きる気配を見せない。 彼女はどうしたものかという顔で蘭子を見ている。 「起きた方がいいよぉ。」 「・・・・・。」 「生活リズム狂ってるよぉ。」 「・・・・・。」 「起きて洗濯しなきゃだめだよぉ。」 「・・・いーの。」 ようやく蘭子に反応が見られた。 しかしそれは起きることの拒否で 体をうつ伏せにして、また眠りに入ろうとする。 その姿を見ると櫻子は うつ伏せになった蘭子の背中に 覆いかぶさってから言葉を解き放つ。 「・・・・・うらめしやぁ。」 「ひぃぃぃぃやゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 その言葉はとても攻撃力が高かったようだった。 蘭子は悲鳴とともに飛び上がった。 次へ▼ |
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